業務内容

岡山工芸は大きく分けて3つの部署に分かれています。
営業部、意匠部、そしてもうひとつは手描友禅の職人集団である内工場(工房)
この3つの柱が、それぞれの役割を果たしながら情報交換や提案を行い、
ものづくりをしてゆきます。

営業部

営業部の業務は2つの種類に分かれます。
ひとつは悉皆(染匠)
もうひとつは販売(作家活動)です。
悉皆の部門は、主に京都の室町と呼ばれる四条×室町通界隈に集まる問屋さんをメインの得意先とし、
先方の要望を踏まえつつ新しい
意匠・価格・企画の提案などを行います。
そして白生地を受け取り、それに見合う職人を選択し委託加工を行う業務です。
いわゆるプロデューサー的な要素を持った業務です。
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一方、販売の部門は自らが作家としてものづくりを行い、直接消費者の皆様に販売活動を行う業務です。
各作家の想いの詰まった商品を自社リスクで創作し、小売店や問屋さんを仲介して販売の舞台に立ちます。
何れにせよ職人さん、協力工場からお取引先、消費者まで意思疎通を広く円滑に行い、連携してものづくりをする必要があります。

意匠部

意匠部は日頃からファッション、インテリア、雑貨そして時代の流れまで広範囲にアンテナを張り商材への可能性を追求します。工房内には資料室があり蓄積された数え切れないほどの資料や本、写真が保管され活用できるようになっています。
そして自宅に工房を構える職人さんたち(約300名)と協力して、ひとつの”きもの”を創り上げていきます。非常に優れた感性と経験が求められます。
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また営業部との連携を図り市場の動向や消費者のニーズ等の情報収集も行います。近年ではきものの生地そのものを自社で開発し、より染の引き立つテキスタイルの開発も行っています。
ここではきものの設計図にあたる「草稿」を制作しています。古くは木炭と羽箒とでラフスケッチし、それを面相筆で起こしていくスタイルが普通でした。
現在も同じような手法はもちろんとっていますが、近年ではPCを使用したデザインも行われています。
最終的には草稿を手描きで制作する必要があります。

工房

ここに約20人ほどの職人が集い日々精進しています。
彩色の部門は営業部が
受注した商品の制作が主な仕事です。
日々技術を向上させ、より効率的により美しく仕上げるための経験を積みます。
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また、営業部や意匠部との連携で新技術の開発や染料の研究も行います。
仕事をこなしていく中で各々の感性を磨いてもらい、中には作家としてデビューする人材もあれば、伝統工芸士に認定されるような職人さんもいます。
岡山工芸の技術の基礎となる部門です。